相談相手がいない! 相続の専門家とは?
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相続の勉強会を毎月初旬に開催していますが、前回の勉強会では
出席者の中に、相談相手がいないという不安をお持ちの方がおられました。
その回は、遺言書をテーマにして開催しましたが、年齢は恐らく
70歳代の男性でした。
相続の専門家には、税理士、弁護士、司法書士、行政書士、土地家屋調
査士などなどおりますが、各士業の業務内容や役割をお話した時に、その
方が、「専門家のことは知っているが、相談する相手がいない」と仰いま
した。
この方が言われた主旨は、専門的なアドバイスというより、もっと卑近
で独りごとに近い内容の話を聞いてくれる相手が欲しいということでした。
各士業の方の中には、往々にして自分の専門分野が外れると他の専門家に
聞いてくれと言う人がいます。私が開催する相続の相談会でも、士業から
専門外だから他の専門家を当たってくれと言われ、相談に来たという方が
結構おられます。相談を聞いてみると、決して難しい内容ではなく、基本
的なことが多いです。
無理もないことですが、相続はそんなに頻繁には経験しないものですから、
何から手をつければよいか分からないという方が殆どです。
一般のご相談者には、難しい問題を解決して欲しいと相談に来れれるケー
スは少なく、もっと基本的なことを知りたっがっているのです。
私が務めている相続アドバイザーは、相談者と士業などの専門家との間にあ
って、問題点を事前に整理・明確にし、専門家が必要であればご紹介をする
立場にあります。しかし、ご紹介する以前の問題として、実際には多くの方
のご相談はそこまで至らずに終了できることが多いのです。
兄弟喧嘩程度の問題を杓子定規な法律問題にしてしまうと、解決できるは
ずだった問題が、感情が入り混ざる骨肉の問題になってしまいます。民法な
どの法律や税法の規定で解決できる立場にある専門家と言われる人たちには、
相続の場面では人を不幸にしてしまう要素も同時に持っていることを十分認
識して頂きたいと思うこの頃です。
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