あまりに高いハードル、賃貸併用住宅!

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相続全般

先日の相談会で、80代半ばの男性とのお話です。

奧様は70代で、ご夫婦だけで暮らしています。息子さんはサラリーマンで、

遠方で家庭を持っており、賃貸住まいです。

 

この度、神奈川県内の郊外で40年以上住み慣れた自宅を売却し、資産価値の

高い横浜に土地を求め、そこに賃貸併用住宅を建て移り住もうというものです。

土地はご自身と長男の共有、建物は妻名義で賃貸併用住宅にしたいとのことで、

全体の組立に対しての意見をもらいたいという相談でした。

 税金で言えば、固定資産税の軽減はありますが、相続では貸家建付地になり

ません。長男は賃貸住まいですから、長男が土地を取得すれば小規模宅地の適

用もあるかもしれません。

 しかし、税金のことはともかく、老夫婦が住み慣れた土地を離れ、都会で、

しかも賃貸併用の自宅に住むということに、かなり冒険と思えるような危うさ

を感じました。本宅に賃貸住宅が付随していれば、入居者の年齢層も違うし、

クレーム等があってもお互いに厭でも顔を突き合わさざるを得ない環境です。

決して良い話ばかりではありません。土地の資産価値を高めておきたいとの男

性の話でしたが、80歳を超えて、このことに老夫婦がチャレンジする価値が

あるのかどうか、心配になりました。

 ちなみに、長男は父親に任せると言っているそうです。

 

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伸寛代表紹介
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代表取締役社長 萩原和雄

代表取締役社長
萩原和雄

  • NPO法人相続アドバイザー協議会会員 相続アドバイザー
  • 日本FP協会認定 AFP
  • NPO法人湘南不動産コンサルティング協会理事
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • 宅地建物取引主任者
  • 住宅ローンアドバイザー

代表プロフィール

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