相続対策はお早めに!
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相続対策の基本は、ご本人がお元気であることです。その大前提が崩れてしまうと対策は取れません。
財産名義がご本人である限り、勝手に名義を移転することはもとより、権利の設定もむずかしくなります。
今ご相談頂いている相続案件も、ご本人がご高齢で入院中です。
コミュニケーションは殆ど取れません、字も書けません、半年前には元気で売買契約書にもサインしました。
しかし、昨年末に急に倒れました。そのまま入院生活で、家族はこの急変にどうのように対応してよいか
迷っておられます。
財産の移転も簡単にはいきません。家族だからと言って勝手に子供や孫に金銭を贈与することは、後々に税務当局から調査されます。贈与して申告するならともかく、それもせずそのままにしてしまう現実もあります。
後見人を立ててしまったら、それこそ相続対策はそこでストップで、財産を減らす対策は取れなくなります。
家族信託も考えてみましたが、信託契約ができる認識能力が必要です。訳もわからず契約することは問題でしょう。
ご家族にとっては、まだまだお元気でおられるという気持ちがあったでしょうが、この様な状態が突然来てしまったことですべてが後手後手になり、このまま進行するのに任せるしかないというのが現状です。
相続のはなしはどうしても後回しになりがちです。親子で話し合うのはなかなか話しにくいものです。
しかし、タイミングを見て話し合い、方向を決めておかないと困るのはご家族です。ご本人のせいにしても
遅いのです。
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